お知らせ
世界自閉症啓発デーの啓発イベントについて
4月2日は国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です。また、4月2日~8日は自閉症を含む「発達障害啓発週間」です。「世界自閉症啓発デー記念作品展」(岐阜県自閉症協会主催)と連携し、自閉症を始めとする発達障がいのある人に対する理解を深めるためのイベントを下記のとおり開催しますので、ぜひご参加ください。
【日時】令和3年4月2日(金曜日)~8日(木曜日)午後3時
【場所】みんなの森 ぎふメディアコスモス(ドキドキテラス)
【内容】
○展示・販売
(1)発達障がいの特性や支援方法をまとめたパネル展示
(岐阜市障害者生活支援センター・障がい福祉課)
(2)発達障がいの人への支援グッズのパネル展示(障害者生活支援センター)
(3)岐阜市福祉の店「友&愛」の出張販売=3日(土曜日)・4日(日曜日)
午前10時~午後3時
○世界自閉症啓発デー記念作品展(岐阜県自閉症協会主催)
(1)自閉症の皆さんの作品展示 など
【参加費】無料
啓発活動では、「セサミストリート」で2017年に登場した自閉症の特性のあるキャラクターの「ジュリア」とその友達でジュリアの良き理解者である「エルモ」と「クッキーモンスター」を啓発のポスターに起用しています。
自閉症協会の皆さんの作品展示
当センターは、「発達障がいの特性や支援方法について」「ICD(国際疾病分類)について」「支援グッズについて」をまとめたパネル展示をしています。
発達障がいとは
生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹(でこぼこ)と、その人が過ごす環境や周囲の人とのかかわりのミスマッチから、生きづらさや困難が生まれる障害です。
発達障害は特性や現れる困りごとによって、大きくASD(自閉症スペクトラム)・ADHD(注意欠陥・多動性障害)・LD(学習障害)の3つのタイプに分けられます。
「感覚過敏があって、音に耐えられず教室を飛び出してしまう」「言葉の遅れがあって気持ちをうまく伝えられず、癇癪を起こしてしまう」など、これらの合併症と特性は密接に関係し重なり合い、困りごととなってしまうこともあります。
「親のしつけ方・育て方が悪い」「親の愛情不足」といった心因論も医学的に否定されています。
親御さんは「うちの子はなぜこんなにできないのか」、学校の先生であれば「私のクラスはなぜこんなにうまくいかないのか」と落ち込んでしまうことも多いかと思います。一人で抱え込まず、周りに相談しましょう。
ICD(国際疾病分類)について
ICDは、世界保健機関(WHO)が作成している、病気の分類です。
現在は第10版「ICD-10」が使われていますが、約30年ぶりの改訂がおこなわれ、第11版「ICD-11」が2019年5月にWHOの年次総会で承認されました。
当事者にとっては、ICDに基づく診断を受けることで、適切な治療や教育的な支援、福祉的な支援を受けやすくなります。
ICDは、当事者にとっても、医療や行政などの関係者にとっても、病気を理解し、治療していくための指針となる共通言語です。
注:)改訂後すぐに導入されるわけではありません。
ICD-11が日本で実際に導入されるまでには、時間がかかります。2022年1月 WHOがICD-11を正式に発効されます。
支援グッズについて
意思や感情を受け取ることが苦手、見通しが立たない状況が怖いなどの特徴を持った方に、今どんな気持ちかを確認したり、どちらがほしいかなど選択肢を用いることで、意思を確認することができます。自分でも明確に把握できていない意思や感情が「選択肢として表現」されているのを見ることで、自分の気持ちを知ったり、判断することを手助けするものです。
「意思表示カード(語彙が少ない人にとっても、これはちゃんと伝えたいということをあらかじめカードにしておくことで、思いを伝えられる安心感が持てます。)」や「お風呂の手順表(済んだところに『済み』カードや『できたよ』カードをかけて、同じことを何度もして、違うことをやり忘れることがないようにすることができるようにします。」など視覚的に情報が入りやすいものが有効です。また、「服がたためるボード(服を置いて、ボードを右、左、上へとたたむことで、服をどれも同じようにたたむことができるボードです。)」などで、「自分でできた」とい感覚を養うのに有効なものもあります。
例年であれば、講演会であったり、ワークショップ、自閉症サロン(療育、日中活動などテーマごとにグループディスカッション)、ミニ演奏会&リズム体操、障がい者スポーツ(ボッチャ)体験などを開催していましたが、コロナ禍により「作品展示」と「理解啓発のパネル展」のみですが、とても素敵な作品が、多数展示してあります。
ぜひ、作品の感性を感じていただき、パネル展から、発達障がいへの理解をしていただければと思います。