お知らせ
令和5年度「生活便利グッズ工作教室」を開催しました。
岐阜市在住の小学生を対象とした「生活便利グッズ工作教室」を8月5日(土)の13時30分から15時30分まで、開催しました。
今年は例年になく猛暑が続いており、当日も暑さが厳しい日でしたが、小学生11人と同伴の保護者7人、の計18人が参加されました。今年は小学生を対象として開催させていただきました。
最初に当センターの谷口所長からの挨拶のあと、センター職員が講師となって「障害のある方の暮らしを考える」と題したミニ講座を行いました。障がいといっても様々な障がいがあり、それぞれに応じた配慮のありかたがあることや、生活の中の配慮として知っておいてほしいものとして、「ヘルプマーク」や「清流思いやり駐車場」などについてもお話ししました。皆さんにヘルプマークについて知っているかを確認したところ、全員の手が上がり、マークが浸透していることがわかり、うれしく感じました。
その次に、本日全員が製作する「簡易筆談帳」、ひとつを選択して製作してもらう「服がたためるボード」「透明コミュニケーションボード」「片手用液体洗剤受け」の作り方とそれぞれの使い方について、センター職員から説明しました。
そののち、参加者がそれぞれに用意されたキット(7月31日にボランティアさんの協力で用意したもの)を利用してグッズを製作しました。今年制作したものは、耳が不自由な方や声が出しにくい人の支援に便利な「簡易筆談帳」、手が動かしにくい人も同じ大きさにそろえて服がたためる「服がたためるボード」、片手が使えない方が、シャンプーなどの液体洗剤を容器から片手で出して、受け皿に受けられる「片手用液体洗剤受け」です。
下の写真が「簡易筆談帳」です。
下の写真が「服がたためるボード」です。
下の写真が「片手用液体洗剤受け」です。
下の写真が「透明コミュニケーションボード」です。
参加された小学生の方も保護者の皆さんも、講話に関しては、静かに真剣な表情で聴いてみえました。製作には積極的に取り組まれ、簡易筆談帳の四隅をどう折り曲げると良いのかを工夫したり、「服がたためるボード」の飾りつけに、用意された折り紙の柄を切り抜いたり、切り絵を作って貼ってみたりと、それぞれのオリジナリティーが発揮される作品作りに、楽しそうに取り組まれました。
参加された方からは、以下のような感想がありました。
「せんたくたたみはめんどくさいからぼーどがあったらじぶんでもできるかもしれない」「つくりたいものがつくれてよかったし、こんどは違うものをつくってみたいです。もっといっぱいこのミニこうざをしたいです。」「コミュニケーションボードで相手がどこをみているのかがむずかしかったです。」「障がいのことを良く知ることができたし、自助具を作るのも簡単でたのしかったです。」
また、参加した保護者の方から以下のような感想をいただきました。
「子どもが障がいのことについて考えてくれるいいきっかけになったと思います。」「完成して実際に服をたたんでみて、きれいにたためてとても喜んでいました。貴重な危険をありがとうございました。」「今までは障がいは特別なことと認識していましたが、お話の中で清流思いやり駐車場は妊婦さんや、ケガをした人も使えると聞いて、とても身近なことだと思いました。工作でも身の回りのもので簡単に便利グッズがつくることができることを学び、良い経験をさせていただきました。」
参加された皆様が障がいのある方の生活に思いをはせるきっかけになれば幸いです。
※記事中の写真については、写真撮影の許可を得ています。