お知らせ

訪問看護事業所の職員の方を対象とした「自助具を作ってみませんか」を開催しました。

更新日時:2021.02.02
カテゴリーお知らせ

令和3年1月31日(日)、岐阜市民福祉活動センター2階の大会議室で、訪問看護事業所の職員の方を対象とした「自助具を作ってみませんか」に4名の方が参加してくださいました。

講習会

今まで開催した「自助具の講習会」は、センターで所持している自助具を展示し、「ミニ講座」で自助具の種類や必要性を学び・試用していただくのですが、今回の講習会は、「ミニ講座」の資料は持ち帰っていただき、センター職員(片麻痺の方)の仕事上での困り事について、自助具で解決された実体験と実物を見ていただく「体験談」を聞くことで、理解を深めていただきました。

体験談

体験談

 

その後「固定台」「ストローホルダー」の制作手順をパワーポイントで説明し、各テーブル(テーブル1台に1人)にて制作に取りかかりました。

 

 

制作手順をあらかじめ説明したことにより、「○○の次は○○を切ってください」との声掛けのみでスムーズに制作し、制作し終わった方から、持参していただいたペットボトルで試用していただいている時に、片麻痺の方が「固定台」を使ってペットボトルのキャップが外せたり、缶詰も開けることが出来ることを説明する。実際に試したことにより「足の間にペットボトルを挟んでキャップを開けると、挟む力が弱かったりするとこぼれたりするからこれは便利ですね」との声が聞けました。

 

試用

 

「ストローホルダー」の制作で、ゼムクリップを伸ばすことはスムーズにできましたが、広げることに苦戦している姿が見うけられ、少し職員が手助けをして制作しました。
この「ストローホルダー」は、コップの中でストローがクルクル回ってしまうことを防げるだけではなく、歯ブラシを立てれば、自分で歯磨き粉をつけることも出来ます。ストローホルダーひとつで、自分で出来ることの幅が広がることを知っていただけました。

 

制作中

 

講習会に参加しての感想

・何でも買うのではなく、家にあるものを活用して作れるアイデアが、とても参考になった。
・身近にある材料で、簡単に便利な自助具ができることに感動しました。
・実際に片麻痺の方の体験談や自助具の発明のお話を聞くことができ、理解が深まりました。
・今回開催いただいた自助具の講習会をぜひ活用していきたいと思います。

 

自助具とは

日常生活をより便利に、より容易にできるように工夫された道具です。その人の困難な動作を補うように工夫された道具のすべてが「自助具」といえます。

自分に適し・工夫された道具を使うことで、時間や気持ちに余裕が生まれます。

 

コロナ禍での企画の開催は、大人数で開催することが出来ませんが、当事者や支援者の方に「自助具」を制作・試用していただき、知っていただく機会を来年度も設けたいと思います。

 

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